焚き火 diary

火と向かい合う。自分が見えてくる。

田淵行男記念館

長野県安曇野にある『田淵行男記念館』。 以前一度行ったことがあります。 今度NHK田淵行男さんの生涯を描いたドラマをやるそうな。

www4.nhk.or.jp

記念館に展示してある高山蝶の細密画を以前見ましたが、その時不思議な感覚とともにものすごい衝撃を受けました。 なぜって・・・蝶の『横顔』が描かれているんです。 ふつう、図鑑などでは蝶が羽を開いた状態で背中側から描きますが、田淵さんの細密画は羽を閉じた状態のものを横から描いています。 鳥とは違い、蝶は羽を閉じたときに見えるほうが表面。 確かに蝶は花にとまっているとき、羽を閉じていますね。 羽を広げた蝶を上から書いたのでは、本来は羽の裏面を見ていることになるのだそう。 学術的にはこれで正しいのですが、田淵さんはあえて蝶を横から描いた。 蝶自身が本来見せたい姿を、人間の主観を交えずそのまま描かれたわけですね。 写真家であり、生態学者でもあった田淵さんならではの視点です。 

今月末放送のプレミアムドラマ。 すごく楽しみ。 絶対見ます。 そして近いうちにもう一度、安曇野田淵行男記念館に行ってみたいと思います。