稲穂グラデーション
日に日に、景色の色が変わりつつあります。
我が家は里山のど真ん中にあるので、周りの田んぼの色で季節の移ろいを感じる日々。
つい先日まで青々とした葉っぱで埋め尽くされていた景色に、緑色のグラデーションが生まれ始めました。
少しずつ顔を出した稲穂。 そして、まだまだ夏草に覆われている畦道。
夏の間は一枚の緑のじゅうたんだった景色が、いつの間にかパッチワークキルトのような景色に変わりました。
地域によって、季節の変化を感じる景色は、きっと違うのでしょう。
都会では都会の、田舎では田舎の、秋色グラデーションがあるのでしょう。
それにしても、秋には『移ろい』という言葉が似合います。
夏色を残しつつ、冬へと向かう色の変化。
こんなに多彩な季節なのに、そこはかとない寂しさが漂うのは、鮮やかに染まる秋色の中に、冬枯れの景色を宿しているからかもしれません。