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焚き火 diary

火と向かい合う。自分が見えてくる。

つなぐ火

今からちょうど1か月ほど前。本気でブログを始めようと考え出した頃のことです。 頭の中はこれから始めるブログの事でいっぱいでした。 書きたいことはいろいろあるのですが、ただ、漠然と内容が思い浮かぶだけで方向性が全く定まりません。 もちろん、ブログの顔となるべきタイトルなんて全く浮かんできませんでした。

そんな悶々とした日々が続いて、それでもパソコンに向かって準備作業を進めれば何とかなるだろうと思った矢先のある日の夕方。

会社から帰ってきて車から降りたとき、どこからともなく流れてきたのが野焼きの煙でした。 私が住むエリアは北杜市の中でも田んぼや畑に囲まれた地帯。 どこかの畔で枯草でも燃やしたのでしょうか、視界がなんとなくかすんでいて、煙の香りがあたり一面漂っていました。

ああ。焚き火かぁ。そう思った瞬間、ふと浮かんだ情景。

サツマイモをアルミ箔に包んで火の中に放り込み、焼けるまでのしばしの間じっと火を見つめていた幼いころの私。 ただただ、赤々と燃える火が顔を火照らせるのも構わず、ひたすらじっと火に見入っていた当時の私は、なんだか分からないけれどとにかくひどく素直だったと、唐突に思い出したのです。 余計なことはたぶん何にも考えず、ただその時思い浮かぶことに無心に向かい合っていたちっちゃいころの私は、大人になった私が羨ましく感じるほど無垢でした。

文章で書くと少し感傷的になってしまうのですが、この時の感覚をたどるように、私は毎日『焚き火diary』に向き合っています。 もちろん、大人になる過程でなくしてしまった感覚もあります。 逆に経験から得たものもあります。 でも、ずっと変わらず私の中で生き続けている、何となくあったかいもの。 無条件で好きといえるもの。 これが私の本当の意味での根っこなのかもしれない。 日々思い浮かぶ言葉で、私は昔の自分自身と繋がっているのかもしれません。